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Uni-motionのレビュー!初フルトラでVRChatをプレイした体験談

初めてのフルトラとして、Uni-motion(ユニモーション)を買いました。実際に使ってみての体験・精度・不満をレビューをまとめています。メリットもデメリットも記載しています。

VRChatでのフルトラの主な選択肢

デバイス特徴詳細
VIVE トラッカー 3.0 最高精度/ベースステーション必須Amazon
VIVEトラッカー Ultimate高精度/ベースステーション不要Amazon
HaritoraX 25万円以下公式
Uni-motion Full5万円以下公式
Rebocap5万円以下Amazon

お金に余裕があるならVIVE トラッカー 3.0一択らしいです。

Uni-motionを使ってみる

簡単な設定ですぐにVRChatでプレイしてみた

Uni-motion公式のセットアップガイドを読み、適当に設定を終わらせてVRChatで試してみる。

トラッカーを装着するまでの道のりは少し長い。ホルダーの組み立てが面倒くさい。しかもゴム製だし、手が臭くなったが、準備を終える。

最初は公式ソフト「Uni-studio」を使ってみた。Uni-station(ドングルみたいなの)をPC背面に挿す(USB 10Gbps)。なぜか認識しないみたいで接続ボタンが押せない。前面に挿してみると認識した(USB 5Gbps)。Uni-studioの設定を一通り完了させた。

公式ガイドに、はじめてご利用の場合の推奨設定の記載があったため、その通りにしてみる。

  • 磁気補正OFF
  • リフレッシュレート60LP
  • 骨折防止ON / オートコレクトON
  • 足埋まり防止ON / 腰浮き防止ON

トラッカーを身体に取り付ける。胸と腰のベルトにはバックルがついてて、取り付けが簡単。太ももとすねにはバックルがついていなくて取り付けが面倒。

フルトラ

キャリブレーションをする。Uni-studio上でIポーズ、Sポーズのキャリブレーションを行い、VRChat上でTポーズをする必要がある。

すると、VRChatをフルトラでプレイできるようになった。足を上げてもアバターに反映されるし、腰を振ったり、上半身を横にねじったりもできる。いい感じだった。

だが、10分もしないうちに胸は曲がり、足は広がってくる。キャリブレーションを行うと元に戻るが、10分以内に大きくズレるのでこれでは使い物にならない。

磁気補正ONで使ってみる

磁気補正というのはよくわからないが、初期設定はONだったため、多分使ったほうがいいのだと思った。設定項目も一番上に配置されているし…。ということでONにしてみたが、10分以内で使い物にならないくらいにズレるのは変わらない。

Uni-studioの表示で、常時キューブが赤いトラッカーがある。なんで赤いのはわからなかったが赤いから良くないのだと思った。調べると「強い外部磁気による一時的な補正オフ」とのこと。

ユニモ

どうやら磁気キャリブレーションを行う必要があるらしい。これは、電池交換をするたびにする必要があるのだとか。

Uni-sensorをケースに入れて(最大4つまで)、ケースごと回すというもの。磁気キャリブレーションを行うと、赤いキューブも緑色になった。

以下の設定でVRChatで試してみる。磁気補正ONで使う時は、骨折防止OFF&オートコレクトOFFが推奨とのこと。

  • 磁気補正ON
  • リフレッシュレート60LP
  • 骨折防止OFF / オートコレクトOFF
  • 足埋まり防止ON / 腰浮き防止ON

その後、キャリブレーションを行ってVRChatをプレイすると、1時間以上経っても大きなズレはなくなった。全然使える。

問題としては、お辞儀したときに腰が浮くし、膝が曲がる。そして、床に足伸ばして座っても、アバターの足は伸びない(膝が曲がる)、胸と腰の動きがカクカクしてるという問題が確認できた。これを解消したい。

全ての設定を見直す

Uni-studio

Uni-sensorのリフレッシュレートを変えてみる。「60LP」「60」「72」「144」があり、高リフレッシュレートにすれば滑らかになるが、電池消費が早くなるはず。LPはLow Powerの略で省電力モードらしい。

設定マネージャから変更可能な数値も変更してみる。精度が良くなる可能性に期待して電波強度を最大にした。オートオフ時間も最大にした。こちらはトイレに行って帰ってくると電源が切れるのがうざかったため時間を延ばした。精度とは関係ない。

VRChat

SlimeVRドキュメントに記載されているVRChat推奨設定を試してみた。

設定を変えた結果

腰が浮く問題、膝が曲がる問題、胸と腰がカクカクの問題は改善しなかった。

ただ、リフレッシュレートをを「60LP」から「72」にしたことで、実際の足とアバターの足の動きの差が縮まった。「72」「144」は遅延も削減されるみたい。

電波強度を強くしても無意味だったし、バッテリー消費が早まるのでデフォルト値に戻した。

SlimeVRで動作させてみる

Uni-motion利用ガイドのSlimeVRで利用するを見て準備をする。

リセット=I字ポーズ、リセットマウンティング=S字ポーズでのキャリブレーション。胸トラッカーのボタンを2回押せば「リセット」が、胸・腰以外のトラッカーのボタンを2回押せば「リセットマウンティング」が実行されるとのこと。

VRChatで確認してみたが、キャリブレーションでトラッカーの位置がずれるし、腰も浮くし、膝も曲がる。

もっとよく読むと、ボディプロポーションという設定をした方がいいらしい。画面のロボットと同じ動きをして、ユーザーの身体部位の長さを測定するというもの。

「Automatic proportions」でボディプロポーションを完了させた。キャリブレーション時のトラッカーの位置ズレはなくなった。VRChatで確認してみると、腰の浮きと膝の曲がりはマシになった気がする。

もっと調べてみた。VRChat内のユーザーの身長を、実際の身長よりも10cm以上下げてみた。腰の浮きと膝の曲がりは完全ではないが、許容範囲になった。

現時点まとめ

SlimeVRを利用&設定、トラッカーを磁気補正ON/リフレッシュレート72Hz以上に設定すれば、精度はものすごくいいわけではないが、許容範囲になる。1時間以上プレイしても大きなズレはないのでとりあえず満足。ただ、ベルトのズレはどうにかしないといけない。

膝が曲がるというのはフルトラあるあるらしい。アバター側の問題かもしれない?あと結局、胸と腰のカクカクは改善しなかった。これはVRChat側の問題なのかもしれない。

Uni-motionの不満は電池持ち。1日3時間のプレイで1週間もたない。電池交換だけならまだマシですが、磁気キャリブレーションも実施する必要があるので普通にめんどくさい。

個人的なフルトラ設定のまとめ

トラッカー

  • 胸トラッカーはめっちゃズレる。チェストマウントとか買うべき
  • 太もものトラッカーも少しズレる。太ももサポーターとか買うべき
  • 腰トラッカーは服にゆとりを持たせて付属ベルトを使うしかない?サポーターとか使うとトイレの時めんどそう
  • すねのトラッカーは足首につけたほうが不快感が少ない(床の磁気が強くない場合)
  • 電池はエネループプロを使用
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Uni-studio

UniSlime

  • 磁気補正:ON
  • リフレッシュレート:72

SlimeVR

  • VRChatを始める前にボディプロポーションを完了させる
  • 設定
    • フィルタータイプ:フィルター無し
    • ドリフト補正:無効
    • スケーティング補正:無効
    • フロアクリップ:有効
    • 足の着地:有効

VRChat

  • クイックメニューのトラッキングとIK
    • ユーザーの身長:実身長よりも低くする(下げ幅はアバターによる)
    • アバターの測定方法:腕の長さ
    • 背骨のモード:腰を固定
  • 詳細メニューのトラッキングとIK
    • キャリブレーション範囲:0.30m

フルトラを体験してわかったこと

メリット

没入感が増す

足の位置は実際より少しズレているし、実際の足よりも遅れて動くので Uni-motionで圧倒的に没入感が増すとは言えないですが、アバターと自分の姿勢が似たような感じになるため、没入感は若干増しました。

ダンスが踊れる

キレのいいダンスは向いていませんが、ダンスワールドやその辺で緩く踊るぐらいならUni-motionでも全然可能です。

全身でかわいいポーズがとれる

上半身だけの振り向き、お辞儀、腰振り、壁から上半身だけを出すといった動きが可能になります。立っている時に横に軽く上半身を動かしたり、片足を上げたりするだけでもアバターはかわいくなります。

写真ポーズのバリエーションが増える

全身をつかったポーズが取れるので、簡単にいろんなポーズをとることができます。

デメリット

キャリブレーション

フルトラ購入前は、Tポーズだけをすればいいと思っていました。実際は、磁気キャリブレーション・ボディプロポーション(SlimeVRを使う場合)・Iポーズ・Sポーズ・Tポーズのキャリブレーションをする必要があります。普通にめんどくさいです。

キャリブレーション方法はトラッカーや使用ソフトによって異なると思います。一通りのキャリブレーションを行っても、100%上手くいくわけでもないので、やり直すことも多々あります。

様々な設定を試す手間

ソフト側の設定、VRChatの設定で試行錯誤することになります。Uni-motionやSlimeVRの記事は少ない…。

トラッカーの付ける手間

6個のトラッカーをつけるのは面倒です。両足+腰ぐらいで、お手頃価格&高精度なフルトラができる時代は来るのでしょうか。Quest純正トラッカーを発売してほしい…。

トラッカーをずらさない方法を考える手間

バックルを買ったり、サポーターを買ったり、チェストマウントを買ったり、100均の商品で手作りしたり、自分にあった方法を考えなければなりません。出費も増えます。

トラッカーが不快

足トラッカーは足首につければ不快ではないです。胸トラッカーはずれやすいし、脇付近で締め付けられることになるので不快。腰トラッカーは手を上げた時などに服と一緒にズレるし、トイレの時邪魔。太ももトラッカーは強く締め付けないとズレるので不快です。

電池交換作業の手間

Uni-motionの場合、3~5日で電池交換をする必要がでてきます。電池交換だけならまだいいですが、磁気キャリブレーションも同時にする必要があるので、これは結構手間です。

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